ミラノその3

朝起きてみると、外はしとしと雨模様。傘を持ってCardona駅へ。今日は最後の晩餐を観に行きます。
vivaticketのwebサイトで空き状況を確認したら、ちょうど朝一の回に1名分だけ空きがあって、神様に感謝しつつ事前購入したのが3月のこと。それから火山灰の件で欧州行きを見送るべきか逡巡したあげく(わたしの航空券は無料で日付変更可能だった)、結局渡欧の決め手になったのはこの予約と、ヴェネツィア往復の鉄道予約だったのです。
Cardona駅に着いたら雨も上がっていて、地図を見ながら壁画のあるサンタマリアデッレグラツィエ教会へ。ミッケールに英訳してもらったのはこの最後の晩餐チケットの引き換え方法で、要約すると「鑑賞開始時刻の20分前までにID(パスポート)とバウチャーを持って窓口へ」という内容だったんだけど…ミッケール曰く「8:15の回なの?じゃあ8時すぎに行けばいいんじゃない?」…さすが南イタリア人♪
途中の6叉路で新聞を小脇に抱えたおじちゃんに道を尋ね、早足で歩いて着いたのは8時過ぎ…窓口が開いていない…笑。つくづくミッケールの言うことは当たるなあ、とおもいながら他の予約者と一緒にオープン待ち。オープン後はバウチャーを持っていたわたしを優先的に扱ってくれて、鑑賞開始時刻より5分以上前なのに「入場していいよー」って!「本当にいいの?」って聞いても「Si!」って!笑。お言葉に甘えて、同様のおじさんと二人で係員の兄さん二人しかいない空間に足を踏み入れ、静謐な空間で鑑賞させていただきました。
最後の晩餐は、本当に素晴らしかった。正直なところ宗教画を見飽きるほど見ているのですが、この壁画には不思議な力があって鑑賞しているうちになんだか泣けてきて、そして風邪が完全に治りました(信じられないけど本当の話)。その後同じ回の団体さんが入ってきて(たぶんこの辺りが8:15だったのでしょう)、団体付きガイドさんの日本語説明が始まって一気に雰囲気が変わってしまいましたが、終了のアナウンスまでずっと眺めていました。係員の兄さん達にお礼を告げて、ショップでポストカードを購入。レジの姉さんにちょっとだけイタリア語で話しかけたら一気に表情がほころんで、ますます英語以外の言語を習得する必要があると実感した次第です。うーんそれにしてもイタリア人はかわいいなあ。
朝ごはんを食べにホテルに戻り、支度をして空港へ。チェックインしようとしたらエラー発生…実は、この後チューリッヒで一泊してニューヨークに飛ぶ予定なのですが、ミラノ→チューリッヒ便だけでなくチューリッヒ→NY便も一緒にチェックインしなきゃいけないみたいで…EticketとESTAの控えを渡すとスイスエアの姉さんが端末とにらめっこ。途中で彼女の上司も飛んできて、虎の巻みたいな手書き満載のマニュアルを片手にカタカタ叩いてもらってなんとか搭乗券ゲット☆セキュリティチェックは長蛇の列(列の進みが遅すぎて途中で不安になるイタリア人続出)で、早めに空港に来てよかった…本当によかった。しかし父から電話がかかってきて「火山再噴火したけどそっちはだいじょうぶ?」って…!だいじょうぶ…!なはず…!
飛行機は定刻に動き出しました。機内にはおしゃれなゲイの人が連れているおしゃれなチワワがいてちょう和んだのであります。こっちの飛行機って犬にやさしいよね。日本で犬を飼っている身としてはうらやましい限り。