ヴェネツィア

日帰りでヴェネツィアへ。風邪薬効果のせいか、ユーロスター車内で爆睡しあっという間に到着。で、天気予報通りやっぱり雨…せっかくのヴェネツィアなのに、ミッケール!やむとおもう?!天を仰いでも空は暗いし、でも観光客は大勢いるのでわたしも傘をさして観光開始。


たぶん、駅前からサンマルコ広場まで水上バスに乗るべきなんだろうけど、暇だし雨だしお金を使いたくないし、徒歩で移動。これが迷路みたいですごく楽しい!最初はGoogle mapを見ながら移動しようとしたのですが、全然使い物にならず、壁に掲げられた「←リアルト橋」という看板を頼りに延々路地裏を歩き回りました。


「ここでHold upされたら一溜まりもないな」というような薄暗い路地でもなぜか歩けてしまうのが安全なヴェネツィア。もっとも、いざリアルト橋付近まで近づくと観光客でごった返しているのですが、人気のない路地裏を回り、小さな橋をいくつも渡ったのはとても楽しかった。まあ、雨なんですけどね…


運河からは見えない路地裏

途中、ATMを探してふらふらしていたら、イタリア人の女の子たちに「写真撮ってもいいですか?」と訊かれ「撮ってもらっても」と勘違いして「いいですよー」と言いながらカメラを受け取ろうとしたら「あなたの写真が撮りたいの!」と。当然「わたし?なんで!?」と訊いたら「interestingだから!」って…別に普通の恰好をしていたのに…いぶかしんでいたら「絶対に悪用しないから安心して!」って…怪しいだろ…でもOKしちゃったけど…

アカデミアギャラリーに向かって歩いていたら、今度はイタリア人の男の子たちが同様に声をかけてきたので、再び「どうして?」と尋ねると「大学の課題で必要なので」と。これはさっきの女の子と同じ大学なんじゃないか…?雨が降ってなければ専攻とか課題内容とか突っ込んで聞きたかったけど、雨脚もひどく、さっきの女の子たちにOKした手前断る理由もなく、二つ返事でOK、というか立ち止まりたくなかっただけなんだけど…。しかし一体どういう選別なのかは気になるところ。他の東アジア人にも声をかけてるのかな。

アカデミアギャラリーは入場制限をしていて、それをチケット売り場でコントロールしています。つまり、一定の時間に一定の枚数しかチケットを売らない仕組み(窓口がクローズする)。運悪く、次はわたしの番!っていうときにクローズされて後ろの人たちと落胆していたら、通りすがりのおばちゃんに「ねえあんたお一人様なの?わたしの分も買ってくれない?」って。いやいやいやさすがに無理っす(雨の中並ぶのしんどいんですよ)、速攻で断ったけど、それでも食い下がるおばちゃんに後ろの人たちが声をそろえて「ノン!」と断ってくれた笑。雨の中で生まれた奇妙な連帯感。


ギャラリーを出るころには雨が上がっていました。ミッケールの言葉は嘘じゃなかった。ゴンドラも動き出してやっとヴェネツィアっぽいヴェネツィアを見ることができてよかった♪結局ヴェネツィア滞在の半分くらいは雨、半分くらいは曇りでした。


ゴンドラのカバーをはずすゴンドラ乗りのおじさんたち


お土産にマスケラ購入(*´∀`)店員のおねえさんと検討を重ね選んだ一品です。

再び徒歩で駅まで戻り、ユーロスターに乗ってミラノへ移動〜今度はずっと起きていました。パドヴァに着くころに雲行きが怪しくなって雨が降り始め、ヴェローナに着くころには逆に青空が広がっていて、さらに西に進むと再び雨が…で、終点ミラノの天気はというと、曇りでした。これは、観光しなくては(もう20時すぎてるけど笑)。