硫黄島

NHKスペシャルを見て、年末公開の映画が非常に気掛かりになり。
真実が歪められることなく描かれていることを祈ります。しかし主に配置されたのは16-17歳の少年と、30-40代の大人(否軍人)と聞いて「にのみやさんまた17歳の役…?」っておもったけど妻帯者だからそれはないよね。
「死んだら戦争は終わり」ではなく遺体は仲間に背負われ弾除けになること、虫の息の戦友の最期を手伝った過去、部下の止むを得ない自決(硫黄島では自決は禁止行為)によって一命を取り留めた話と、硫黄島生還者の生の声はどんな映画よりも伝わるものがあるのでした。硫黄島の何が惨いかというと、投降が許されないということ。投降できないようにマインドコントロールしているのが本当に怖い。
硫黄が吹き出す灼熱の地に地下壕を掘り、飢えと乾きに耐えながら身を潜めて耐久戦に臨んでいたその事実。むせ返るような硫黄の匂いが脳裏によぎって泣きました。泣いても仕方ないんだけど。